ケアセンターに男性A様が入所されてきたのは約2年半前。
胸椎圧迫骨折で入院されており、退院が決まるも脊柱管狭窄症の影響もあり立つことは出来ないと…
ご自宅に帰ればご高齢の夫婦二人での生活となる為、不安を感じた奥様は当施設への入所を希望されました。
いつか家に帰してあげたいという希望を持ちながら…

入所当初は、立てない事を理解出来ないA様はベッドから起き上がり立ち上がろうとされては転落を繰り返していました。
理学療法士によるリハビリと生活動作の中でのリハビリを続け、少しずつ立ち上がれるように、車椅子にご自身で移れるように、そして歩行器で歩けるようにまで日常生活動作は向上しました。

家に帰りたいA様と家に帰してあげたい奥様、他の疾患でも医療的対応が必要なA様と奥様二人での生活をご心配される県外で暮らす息子様達…

いくつかのハードルがあり、もちろんリスクもありますが、ご夫婦の想いを第一に考え、ケアマネ・訪問看護・デイケア・ショートステイ・福祉用具・ご夫婦と繋がりのある方々のサポートで念願の在宅復帰を果たす事が出来ました。

ご自宅のお庭を眺めるお二人…
この穏やかな後ろ姿は、改めてリハビリ継続の必要性と、老健で働くことのやりがいを私達に感じさせて頂けた瞬間でした。

A様はしばらく在宅生活を続けてから、再び入所されます。次の在宅復帰に向けて…p(^_^)q